2025.10.03
「これ以上、上には行けないんだなと。
待遇やお給料の面でも、頭打ちが見えてくるんです」
そう話す歯科助手の方にお会いしたことがあります。
歯科医院は、全国で約70,000件程度あると言われています。
コンビニの全国の件数よりも多いこの歯科医院一つ一つには、その業務を支える職として、歯科助手がいます。しかしそのほとんどの医院で、歯科助手は「ただの歯科助手」以上にはなれない仕組みになっています。
日本は現在、人口減少と少子高齢化という大きな課題に直面しています。医療分野の需要は高齢者の増加によって拡大している一方、現役の働き手は減少しています。
その上、物価上昇に伴うコストの増加も重なり、個人医院の経営はますます厳しくなっています。歯科業界においては特に、開業医の数はすでに過剰で、今後は淘汰が加速していくと予測されています。
そうなると、医院で働く歯科助手の働き方や雇用も、当然ながら影響を受けます。経営が安定しない医院に勤めていれば、突然の閉院や人員削減に直面することも珍しくありません。そのとき、ただ「歯科助手」という肩書だけで働いてきた人はどうなるでしょうか。
再就職先でも同じ歯科助手として一からやり直すだけで、これまでの経験が待遇や役割に反映されにくい環境が往々にしてあります。
つまり、どれだけ頑張っても「居場所を移動するだけ」で未来が大きく変わらない危険性があるのです。
環境が変わる中で、何の準備もせずに「今のまま」に留まってしまうことは、気づかないうちに自分の将来を狭めてしまう行為とも言えます。
そもそも、歯科助手の役割は本来とても重要です。最初に受付で患者さんを迎えるのは歯科助手であり、そこで安心感を与えるのも歯科助手です。
受付、アテンド、アシストと、診療がスムーズに進むようにサポートし、歯科医師や歯科衛生士との橋渡しをするのも仕事です。患者さんが医院に抱く印象の多くは、歯科助手とのやり取りで決まると言っても過言ではありません。
つまり、歯科助手は医院全体の雰囲気や質を左右する存在なのです。にも関わらず、「資格がないから」「制度がないから」といった理由で、キャリアアップの道筋が閉ざされてしまっている医院が多くあります。
これは大きな損失です。
努力や経験を積んでも、それが評価や待遇に反映されない仕組みの中で働き続けることは、あなた自身の可能性を制限することにもなります。
私たち光惠会は、歯科助手という仕事を「ただの助手」で終わらせたくないと考えています。
そのため私たちは、常勤・非常勤といった働き方以外にも、キャリアアップの仕組みを明確に整えました。
常勤で2年以上の経歴がある歯科助手の方が対象となります。
院長及び統括院長の承認のもと、他の歯科助手を統括する役割を担います。
歯科助手経験2年以上の経歴がある歯科助手の方が対象となります。
所属するメインの医院の他に、光惠会の他の医院にもヘルプとして勤務頂きます。(メイン院+3院くらいを回って頂く予定です)
複数の医院に勤務していただくので、それぞれの医院の患者層の違いや、色んなスタッフとのコミュニケーション能力やフットワーク、現場対応スキルが身に付きます。普通のDAよりハードな分、手当はしっかりと支給しますのでご安心ください。
常勤で5年以上の経歴がある歯科助手の方が対象となります。
医院で通常の歯科助手業務のほか、事務所に出勤しての採用イベントの準備、歯科助手の採用面接への立合い、法人内歯科助手の集団研修開催など、光惠会の各医院のスタッフのボトムアップをめざす役割を担います。
キャリアアップをすれば、お給料が上がるのは勿論のこと、光惠会自体の運営・成長を支えるポジションとなります。
医院でのお仕事だけでは見られない景色とともに、その景色を作り出す楽しみを体感していただけます。
自分で何かを作り出していくことがお好きな方には、ぜひめざしていただきたいです。
また、各クラスの中でも、練度や貢献度に応じて昇給できる制度も整えています。
どれだけ努力しても給与が変わらないのでは、やりがいは生まれません。だからこそ、成長や成果がしっかりと数字に反映されるようにしています。
これからの時代、歯科助手という職種を取り巻く環境はますます厳しくなるでしょう。
AIやデジタル技術の導入によって、単純作業は効率化され、「誰でもできる仕事」と「付加価値を生み出せる仕事」との差ははっきりしてきます。
そのとき、ただ「助手」という立場に留まっていれば、仕事の価値は薄れてしまいます。
しかし逆に、この状況を危機感として捉え、行動に移す人には大きなチャンスがあります。
教育や採用、医院のマネジメントに携われる人材は、これからの歯科医院にとって欠かせない存在です。つまり、今のうちに「一歩先のスキルや役割」を獲得した人こそ、将来にわたって必要とされ続けるのです。
今いる場所に居続けることは簡単です。慣れた仕事を繰り返し、変化を避けるのは、ある意味では安定しているのかもしれません。安心できるのかもしれません。しかし、その選択をした先にあるのは、横並びのまま年数だけを重ねる未来です。
一方で、挑戦には不安が伴います。
新しい役割を担うこと、責任を持つこと、今までにない学びを重ねること。確かに楽な道ではありません。
しかし、その先には「ただの助手では終わらない未来」が広がっています。あなたが努力して得た経験は、医院にとっても患者さんにとっても、そしてあなた自身にとっても、とても大きな価値となり、待遇や役割に直結します。
私たちの医院には、そのための環境と制度があります。
一人一人の努力を無駄にしない仕組みが整っています。
危機感と希望は背中合わせ。
どちらを選び、どのように歩むかは、あなた自身の決断にかかっています。これは、7万人超の「横並び」から、一歩先へ進むための「未来への招待状」です。
歯科助手という仕事に誇りを持ちたい方へ。
変化に取り残されるのではなく、変化を味方にして未来を切り開きたい方へ。
そして、ただの助手で終わりたくないと願う全ての方へ。
私たち光惠会は、あなたの挑戦を心から歓迎します。
未来を作るのは、いつも「選んだ人」だけです。
あなたのご応募を、心よりお待ちしています。